お酒とサウナが大好き、底抜けにポジティブな『初代MVP受賞者』 Chance Making Story #06 花畑宗明さんのStory
新型コロナウイルスが引き起こした混乱は、世界中の人々から多くの機会を奪った。
2019年末。アフリカ・ギニアで小学校の建設プロジェクトを担当していた花畑宗明さんもその一人だった。長年の夢だったアフリカで現場監督としての経験を積み、翌年からはセネガルの港湾工事への配属も決定。海外でのキャリアパスが見えてきていた。その矢先、新型コロナウイルスが流行。セネガルのプロジェクトも中止となり、志半ばで帰国した。
地元の長崎で煩悶とした日々を過ごしていると、鹿児島にある発電所への声が掛かった。「RC造は経験がないし、鹿児島にも行ったことがない。良い機会だから、とりあえず行ってみよう」と、新たな土地、新たな業務にも臆せず、単身鹿児島へと渡った。
ふつうなら「経験もないし土地勘もないからやめておこう」と考えるのかも知れないが、花畑さんは真逆の人だった。自身を「生まれつきのポジティブ。ネガティブなことは考えない」だと語る花畑さんは、降りかかった変化をマイナスとして捉えず、むしろ新たな挑戦ができるチャンスと捉える。
新しくはじまった現場で働く社員の表彰制度『WILLCON AWARD』(※)。その初代MVPに輝いたのは、40代も半ばを迎えてなお、溢れ出る好奇心が原動力の花畑さんだった。
※WILLCON AWARD:期間中にもっとも活躍した社員を表彰する制度で、自薦・他薦問わずに応募が可能。
あくまで自然体、自分の日記をシェアするように表彰制度に応募
――このたびは初代MVPの受賞おめでとうございます!
ありがとうございます。正直どんなことを書いて応募したことも忘れていたので、連絡をいただいた時には驚きましたし、「本当に自分でいいの?」という感じでした(笑)
――どんな想いで今回の制度に応募してみようと思われたんですか?
いま、会社がいろいろな新しい企画で盛り上げてくれようとしていると感じていましたし、せっかくなので自分もそこに乗っかって応募してみようという軽い気持ちですね。
――“自薦応募”というのはハードルが高く感じてしまう人もいるかもしれないんですが、花畑さんはいかがでしたか?
僕もそんなに完璧に仕事をできる人間ではないですし日々勉強なんですけど、いまこんなことをやっている、こんなことをやってきたという日記みたいな感覚で良いと思うんですよね。いままで現場でやってきた足跡みたいなものを、ちょっと発表みたいな感じですね。
――日記の感じっていいですね。
そうですね。こういう取り組みにみんなで乗っかって盛り上げていけたらいいですよね。
――今日の夜はお祝いの食事会もありますので、ぜひ楽しんでください!
はい、楽しみます!たくさん食べて、たくさん飲みます!お酒はお茶みたいなもんなんで(笑)。
経験がない、知らない土地、だからこそ飛び込んでみた
――ウィルオブ・コンストラクションに入社して長いですよね。
そうですね。前職では、人材会社や設計会社などで働いていたのですが、5年前にウィルオブ・コンストラクションに転職しました。
最初の現場は横須賀の廃棄物処理施設で、次が茨城県神栖市の火力発電所の建築工事。その後はアフリカのギニアで学校建築をしていました。設計会社時代にも東南アジアの現場を担当したことがあったんですが、とにかく海外での仕事が好きで、ギニアの後もセネガルで漁港の建設工事を担当する予定でした。ただ、ちょうどコロナが流行りだして、そのプロジェクトが止まってしまって。
一旦、地元の長崎に戻って、次の現場はどうしようかなっていう状況だったときに、鹿児島にある発電所内でRC造の新築建屋の工事が始まったんです。これまでS造ばかり経験してきて、RC造は経験したことがなかったので、何でも前向きにチャレンジする気持ちで飛び込んでみました。
――いまの現場では、どのような業務を?
最初は新築工事を担当していて、いまは同じ発電所の建築現場で、鍛冶工事と機械工事を担当しています。本来ならそれぞれ別の人間が見るものなんですけど、人が足りないこともあって、自分から「2人分やります」とお願いして、学ばせてもらっています。
好奇心が行動力の源泉、やれることは何でもやってみたい
――これまで、本当にいろんな場所でいろんな工事を経験されていますよね。
ちょっとでも興味がひかれた現場には挑戦するようにしていますね。
僕の性格的に、物事をマイナスに考えることが好きじゃないんですよ。小さい頃から、何でも自分でやってみないと気が済まないというか。ときには失敗することもありますけど、なんでも前向きに面白がって取り組めるタイプなんです。
何より、身体が動くうちでないとできないこともあるので、いまのうちにやれることは何でもやってみたいですし、行ったことのないところにはどこへでも行きたいんです。
それに、単身赴任が好きなんですよね。子どもが生まれてすぐ、あっちゃこっちゃ単身赴任しだしたんですけど、いろんな場所に行けるので。だから、家にいる時間よりも外に出ている時間のほうが圧倒的に長いと思います。
――奥様にも応援していただいているんですもんね。
そうですね。もう何も言われません(笑)。まさにあれです、『亭主元気で・・・・・・』っていうやつです(笑)。
――鹿児島での生活はいかがですか?
南九州のほうには行ったことがまったくなくて。鹿児島と聞いてイメージするのがもう、黒豚とか芋焼酎とか、それくらいしかなかったんですよ。
でも実際に来てみたら、新しい発見がたくさんあるんですね。僕はとにかく食べること、飲むことが好きなんですけど、例えば、どこのスーパーに行っても、年中カツオのたたきが出ていたり。しかも、ものすごく安いんですよね。近場で獲ったやつをそのまままっすぐ流してきてるんでしょうね。
あとびっくりしたのが、鳥の刺身ですね。とにかく鮮度が良くで美味しいんですよ。
焼酎の種類もこんなの見たことないっていう銘柄がいっぱいあってですね。こっちにしか売ってないものもたくさんあるんですよ。もともと芋焼酎は嫌いではなかったんですけど、こっちに来て飲んだらあまりにもおいしくて、衝撃でした。
――新しい場所に適応する能力がすごいですよね。
食も含めて、「こういうモノがあるんだー」っていう、その地域を知るのは楽しいですよね。
このあたりは温泉が多くて、現場の近くだけで6~7件ぐらいあるんですよ。あとはサウナもたくさんあるし、毎週通うサウナーです(笑)。
日本でも海外でも、その地域ならではのことを見つけるのはやっぱり楽しいですね。まずは地域に興味や関心を持つということは、新しい環境に慣れるうえで大事だと思います。
――最後に、若手技術者に向けて、メッセージをお願いします。
僕自身もウィルオブ・コンストラクションに入社するまでは、施工管理は未経験だったんですよ。知らないことは、いまもたくさんあります。でも、まずはやってみる。そうやって経験と積んでいくと、取り組んできたこと、学んできたことがどんどん繋がっていくんですよね。
それに、人とのコミュニケーションの取り方だったり、どうやって段取りよく準備していくかって、建設業界に限らず他の仕事にも通ずることなんですよ。建設業界なら、こうしたことをたくさん学べる。建設業界で頑張れたら、どの世界に行っても通用する人間になれると思うんです。
なので、若手の皆さんには、ぜひ臆することなく、挑戦してほしいですね。
いま、建設業界はすごく変わろうとしていて、昔みたいな“3K”というような環境が段々となくなってきてるんですね。もちろんキツイこともあるとは思うんですけども、昔と比べて現場の環境も整ってきて、未経験からでもすごくやりやすくなっているので、どんどん挑戦してもらいたいなと思います。
僕自身もいつか必ず海外の現場に再チャレンジしたいと考えているので、ともに頑張っていきましょう!
花畑宗明さんプロフィール
中東や東南アジアなど海外の建設現場で経験を積み、大手ゼネコンが手掛けるアフリカの学校建築現場に従事。新型コロナウイルスの影響で帰国を余儀なくされ、現在は鹿児島の発電所に勤務している。充実した毎日の中でも「またいつか海外の現場へ」と、その好奇心が尽きることはない。
チャンスメイキングストーリーとは
株式会社ウィルオブ・コンストラクションでは、
これまで多くの建設技術者の方々の転職活動をサポートしてきました。
当社を通じて転職に成功された方々の事例の一部をご紹介します。
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