2023/10/30

“ラスボス”の一級建築士を倒すために、資格を取りまくってレベル上げしている好学の士 Chance Making Story #07  戸野本祥克さんのStory

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建築士、技術士、測量士、施工管理技士…。

高度で専門的な知識が求められる建設業界は、極めて多様な資格が存在する稀有な世界だ。

大阪・関西万博プロジェクトの工事監理として従事する戸野本祥克さんは、芝浦工業大学を卒業後、ウィルオブ・コンストラクションに入社。学生時代は数学を専攻しており、建設業界とはゆかりがなかったが、「“建設業界のスタンダードを変える”ためには、まずはスタンダードを知らないといけない」との思いから、持ち前の探求心とチャレンジ精神で、入社後1年で12個もの資格を取得した。

そして、建設業に関するあらゆる資格を取り続けた先に見据える、一級建築士という“ラスボス”に合格するため、日々研鑽を重ねている。


鳥人間にYouTuber…“やらない”という選択肢がなかった学生時代

――学生時代はどんなことをしてましたか?

芝浦工業大学(以下、芝浦工大)の数理科学科で代数学を専攻していました。数学っていろんな種類があって幾何学とか解析学とか色々とあるんですけど、その中でも最も基礎学的なものが代数学で、“素数の謎を解く”みたいな、一番数学っぽいことを勉強していました。

学業のかたわらで、部活は吹奏楽部に所属していました。幼稚園の頃に音楽を始めたんですが、中学から本格的にクラシック系の音楽に触れて、今でもホルンを吹いています。
また、鳥人間コンテストに向けて飛行機を製作する部活も兼部して、プロペラを作ったりもしていましたね。芝浦工大は中高が附属だったのでその頃から意識をしていて、とくに2012年の大会で当時の最長飛行記録を出して、かっこいいなと思って自分も参加したんです。

部活を引退した後の学生最後の年は、大学の広報プロジェクトに参画して、動画の企画から撮影と編集をこなして、大学公認のYouTuberとしても活動していました。今でも調べたらチャンネルは残っています。

興味があることは何でもやりたいんですよね。ただ、学業の方を疎かにしてしまったせいで、1度留年してしまったんですけど。


――その性格は小さいときから?

幼稚園のときのことなんですけど、すごくいじってくる子たちがいて、それが嫌になって幼稚園を抜け出して電車に1人で乗ったんですよ。東京駅まで40分ぐらい乗ってたと思います。そこで降りたら、警察官に声かけられて、パトカーに乗って警察署に連れていかれて。

こんなことが昔あって、学生時代も『考えるより先に体が動いていた』と思います。『とりあえずやってみる』というより、『やらない』という選択肢自体がそもそもなくて、挑戦できるチャンスがあるなら、とにかくやるっていう考え方です。

余談ですけど、それからその幼稚園の門が電子ゲートになりました。いま思い返すと、とんでもなく迷惑をかけてますね(笑)


自暴自棄になった先で出会った建設業界

――就活はどのように進めましたか?IT業界に就職する人が多そうなイメージですが。

たしかに、芝浦工大は理系でしたし、エンジニア教育に力を入れている大学で私自身は数学を専攻していたので、自分もIT系やシステム系の会社に就職するだろうと漠然に就職活動していました。

それで学校から推薦をいただいて、とある企業の最終面接を受けたんですが落ちてしまって。他の企業でもあまり上手くいかなくて落選を繰り返してたら、美容院で円形脱毛症が見つかるぐらいに精神的に病んでしまったんです。正直、この頃は自暴自棄になっていて、「内定が欲しい」という理由だけでなぜか理系とは関係ない会社の面接も受けていて

とくに酷かったのはパチンコ店の面接に行ったときですね。パチンコとかしたこともないし全く興味ないのに面接を受けてて、面接官の方に「君、本当はパチンコ好きじゃないよね?」って見抜かれてしまいました。結局そのまま就活のアドバイスを受けて終わりました。
今思うと、就活で普通に行われている自己分析とかエントリーシートの添削とか当たり前のことができていなかったんだなと思います。

それくらい焦ってるときに、Instagramで合同説明会の広告が流れてきて、もう目に入ったものは全部参加しようと思って参加した説明会の1社が、この株式会社ウィルオブ・コンストラクションでした。正直、SNSの広告ってあまり信用していなかったんですけど、ちょうどコロナ禍でリモートだったので受けてみようって思いました。

合同説明会だったんで、ほかにも企業はあったんですけど、その中でもウィルオブ・コンストラクションの説明が一番印象的だったんです。「建設業の固定観念を変えていきたい」という話を聞いて、今の自分には建設の専門的な知識は無いけれど、建設業やこの会社の中で輝ける自信があると思ってエントリーしました。

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――建設業で働くイメージはありました?

建設というもの自体は、建築学部の友人から話を聞く機会も多かったですし、興味は持っていました。ただ、理系とはいえ、自分が数学専攻で専門外だったので、当時はちょっと不安もありましたね。


――それでも入社を決めたのはなぜですか?

あんまり内定をいくつも貯めたくなかったので、最初に自分を認めてくれた人のところに行こうというのは決めていたんです。何回かの面接を通じて無事内定をいただくことができたんですが、その時に新卒担当の方や最後に面接させていただいた役員の方の人柄から、この会社には社員一人ひとりの個性を尊重してくれる人が多いのだなという印象を受けて、その場で入社を決意しました。


――ご家族の反応は?

家族にはちょっとだけ反対されましたね。IT系やコンサルティング系で働いている身内が多いので、一般的なイメージとしてもうちょっとスタイリッシュな仕事をするもんだと思っていたみたいで。今まで生きてきた中で、親に言われてやってきたってところが多くて、自分で決断して実行したことがなかったので、親に反対されたからといってそこは曲げなかったですね。


「建設業界の中で、一番いい環境で働けている」

――入社して2年目ですが、いまはどんな仕事をしているんですか?

大手ゼネコンの工事監理の補助の仕事をしています。工事監理という仕事は、施工管理とは大きく違って『建築主に代わって図面通りに施工されているか確認する』というのが主な仕事です。
例えが適切か分かりませんが、スポーツで言うところのコーチが施工管理者、監督が工事監理者のようなイメージです。

工事監理は、いわゆる内勤で、オフィスでは施工計画書の承認や図面の確認、現場では施工管理者の検査結果や実際の建築物を確認します。僕が関わってる現場では、原則週に1回程度、現地に巡回というかたちで行って正しいか確認して、間違いがあれば指摘して是正の指示をするといったことを主な業務としています。

その中で私は施工計画書のチェックや現場に巡回した際の報告書を作成しています。その他にも、複雑なソフトの使い方などを教えたり、書類の確認マニュアルを作ったりしています。最近は水族館や万博など大きな現場を担当しています。


――仕事のやりがいや楽しさは?

普段は現場にいないので、ひたすら本を読んだり、人に聞いたりしながら勉強しているのですが、いざ現場に巡回に行くと実物を見られるので社会科見学のような感覚で学べることですね。また、私の就業先が大手ゼネコンなので、とてつもなく大きな現場に連れてっていただけることが多く毎回感動しますし、そこに関わっていることにとても大きなやりがいを感じます。

ただ、大きな現場なので、図面を読み込んだり実物と照らし合わせることが難しかったりします。とくに配属された最初のころは小さな現場でもなかなか読めないことが多々あって、指示書の修正が多いときは大変でしたね。


――働く環境はどうですか?

定年後に嘱託として働かれている大ベテランの方が多くて、わからないことがあれば何でも教えてくださるので、すごく学びやすい環境ですね。普段、残業がないのでその分、試験勉強に時間を割きやすいですし、みんなでバーベキューをしたりすることもあったり。『建設業界の中で、一番いい環境で働いているんじゃないか』と思うときもありますよ。


最終的な目標は“一級建築士”

――いまはどれくらいの資格を持っているんですか?

特別教育は9種類を受講済みで、施工管理技士補は建築と土木と電気工事の3種類に合格しています。ウィルオブ・コンストラクションのミッションである「建設業界のスタンダードを変える」ためには、まずはスタンダードを知らないといけないと思っているので、技士補は7種類すべてに合格するつもりです。

ただ、最終的な目標は一級建築士なんですよ。建設業界で生涯にわたって飯を食っていこうと考えたときに、一級建築士を取ってからが本格的なスタートかなっていうのは思っていて。工事監理部の方も皆さん持ってらっしゃいますし、一級建築士や1級施工管理技士を持っていてはじめて、技術者として一人前だと思うので。

もちろん、資格を持っているだけで技術者として優れているかというと、そうではないと思いますが、「何を目標にするか」と考えたら、やはり一級建築士だと思っています。

そのためには、まず二級建築士を取らなきゃいけないんですけど、7年間の実務経験という受験資格を満たすまで、あと5年かかるんですよね。なので、それまでに技士補だけでなく、測量士とか電気工事士、宅建だったり、建設業界に関係する資格を積み重ねて、キャリアアップを目指していきたいと思っています。

また、建設業に限らず例えば、漢字検定、数学検定、英語検定とか、興味を持った資格もどんどん取っていきたいですね。その先のラスボス、『到達点』であり『スタートライン』である一級建築士を取ります。


――技術士の合格も目指すんですか?

技術士も来年の後期に受けるつもりです。最近その存在を知って、調べたんですよ。そうしたら、社内にも1次試験に合格された方がいて、それを見て「負けてられないな!」と思いました。


――最後に、建設業界を目指す就活生にアドバイスをお願いします。

自分が今まで経験してこなかった業界に足を踏み入れるっていうのは確かに勇気がいりますけど、 一歩踏み出して会社側に「君を伸ばしていきたい」って思われたら、きっとうまくいくんじゃないかなと思います。

そのためにはどうしたらいいかって考えたら、コミュニケーション能力も含めて、常日頃から語ることができる話題を増やしておくべきだと思います。私の場合は、鳥人間コンテストとかYouTuber活動とかですね。話題性があるエピソードを一つでも持っていると、人となりに興味を持ってもらいやすいのかなと思います。なので、今から様々なことに挑戦してほしいですね。

『夢に遅いも早いもないよ。1センチでもいいから前に出ようぜ。君の全盛期はこれからだよ。』 あるドラマでのキングカズ(サッカー選手 三浦知良さん)の名言です。

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戸野本祥克さんプロフィール

芝浦工業大学を卒業後、ウィルオブ・コンストラクションへ入社。現在は大阪・関西万博プロジェクトの工事監理として従事。将来的な一級建築士という夢のため、建設業に関するあらゆる資格の取得を目指し、日々研鑽を重ねている。

戸野本祥克さんのStoryはこれからも続きます。
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