2024/06/11

公務員志望から建設を選んだのは"ワクワクする直感" Chance Making Story #15  小川華さんのStory

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大学で社会福祉を専攻していた小川華さんは、福祉職の公務員を目指していた。

選考は順調に進み、残るは最終面接のみとなっていたが、直前に“何となく”受けに行った説明会で翻意。急転直下で現場監督になることを決意した。

“直感”で公務員試験を蹴り建設業界へ

なぜ未経験で建設業界に飛び込んだのか。

――小川さんは大学で社会福祉を専攻していましたが、なぜ就職先として建設業界を選んだんですか?

母が福祉職で働いているので、小さい頃から自分も福祉業界で働きたいっていう思いは強く持っていました。私の大学では約9割の学生が福祉関係の仕事に進むのですが、私も就活当初は東京都特別職の福祉職の採用試験を第一志望だったんです。

ただ、採用試験の選考が順調に進んでいく過程で「公務員だけを見ていてもいいのかな?」という気持ちになって、少しだけ一般企業にも目を向けてみたんです。それからは人と関わる仕事がしたいっていう軸の中で、たまたまウィルオブ・コンストラクションを見つけて。「一応、説明会を受けとくか」という軽い気持ちで参加したんですが、説明会が終わるころには「この会社から内定をもらったら、すぐに就活は終わりにしよう」と思っていました。

――何がそこまで小川さんの気持ちを動かしたんですか?

直感です。説明会の中で出た「ワクワクする選択を」という言葉を未だにすごく覚えていて。私自身、一番ワクワクした瞬間っていうのは、ウィルオブ・コンストラクションに出会った瞬間だったので。公務員では得られないものが、この会社では得られると自分の中で感じたんです。

あとは、社会福祉を専攻する中で介護の分野にも触れる勉強も多かったのですが、ユニバーサルデザインによって、介護施設をはじめとして、車椅子の方だったり、高齢者の方々も過ごしやすい環境が整えられているということを実際に目の当たりにしたときに、誰もが日々過ごしやすい環境を自分がつくり出せたらいいなという思いもありました。

――とはいえ、順調だった公務員試験の選考を辞退してまで建設業界を選んだことに、親御さんの反応はどうでしたか?

福祉業界に就職するから4 年間大学通わせてもらってましたし、両親としては公務員になってもらいたかったようで。何よりも未経験からの建設業界だったので、反対されたこともありましたね。でも「この会社で頑張りたい」としっかりと説得したら、最終的には納得してもらえました。

――いまはどんな仕事を担当しているんですか?

都内のオフィスビルの空調衛生の改修工事現場で、既存のエアコンやトイレを撤去して新しいものに付け替えるという工事を担当しています。お客さんがいながらの工事になるので、数フェーズに分けて、いろんなフロアを転々としながら、何年かに掛けて工事をしています。

入社後の配属のタイミングが、ちょうどいまの現場が着工するときだったので、着工前から携わらせてもらって、入ってすぐに担当現場を持たせてもらいました。担当現場内の施工図を作成して、実際に自分が書いた図面が現場内でしっかり収まるのかっていう確認をして、収まりが確認できた上で、職人さんたちに施工をお願いします。現場管理も行って、他業者さんと工程打ち合わせを行ってと、一通りのことをやらせていただいて、去年1年間かけて無事に竣工しました。

今年の頭からは同じ現場内の別フロアで工事がはじまっているので、去年よりは多く担当を待たせてもらって、多く業者さんも持たせてもらっています。

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―― 1日の流れは?

7 時ぐらいに現場に出勤して、今日1日職人さんにやってもらう施工内容を整理したり、KY用紙を書いたりを1時間ほどやったら、朝礼をしたのちに8時15分ぐらいから職人さんたちが作業を始めるので現場巡回や指示出しをしています。その間にも他業者さんから「ここはどうするの?」って連絡が飛んでくるので、気がついたら午前中が終わっちゃったりしていますね。

その後は午後の打ち合わせを行って、現場巡回をしつつ、15時ぐらいから事務作業や図面の手直しをして、17時になって職人さんたちが上がったら施工の進捗を確認をしたり事務作業をして退勤します。

「何が分からないのかも分からない」

――学んでいく上で意識していたことは?

図面上では分からないこともたくさんあるので、実際に現場で職人さんたちが施工していく様子を見ながら覚えていきました。とはいえ、見ているだけでは分からないことも多いんですが、1年目のうちは分からないって言えることが特権だと思っていたので、わたしは「こういうところが分からないんです」ではなくて、「もう何が分からないのかも分からないんです!」って聞いてましたね(笑)。そうすると、先輩たちが私の疑問を深掘りしていってくれて、「あ、ここが分からないんだね」と原因を見つけ出してくれて、理解を深めることができました。とにかく分からないことがあれば、すぐに何でも聞きに行くことが大事だと思います。

――仕事する中で一番大変なことは?

現場を一人で回すこともすごく増えてきて、そのぶん管理しなければいけない業者さんや職人さんも増えているのですが、その場で適切に判断して施工に繋げていかければいけないのですごく大変ですね。何事もないように 1日が終わらせることって、すごく大変なことなんだなって感じています。

以前、現場が仕上がって、もう少しでお客さんに引き渡すっていうタイミングで、配管からの水漏れが起きてしまったことがあったんです。仕上がった天井や床が水浸しになってしまった中で、現場にはわたし一人しかいない状態で、自分でもどう対処していいか分からなくなってしまって。関係各所に連絡を取って無事に対応できましたが、未だに記憶に残っています。

一人のときに限って、トラブルが起きるんですよね。なので、報連相は絶対に徹底して、自分一人で判断しないように意識しています。あとは、常に誰かと一緒にいることも大事にしています。配属先の社員さんだけではなくて、建築担当の方や電気担当の方、警備員さんたちも含めて、皆さんと普段から関係性をつくっていると、さっき話したようなトラブルがあったときにもすぐに対応してもらえますから。
実際に「しょうがないなあ」なんて助けていただいたこともたくさんあるので、自分の分野の工種の方たちだけではなくて、他工種の方とも日ごろから積極的にコミュケーションを取っておくことが一番大切だと思います。

――人とのコミュケーションは得意なタイプですか?

そうですね。このまえ、職人さんに言われたのは「人に取り入るのがすごくうまいよね。なんか言うこと聞いちゃうよ」って(笑)。施工管理のような仕事をしていると、人の懐に入っていくことがすごく大事だと思うので、第三者の目線からそう言ってもらえることはありがたいですね。

――やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

働く前は、建設業界イコール建築みたいな考えを持っていたんですけど、建物だけがあっても電気や空調が整えられていないと、人々って快適に生活できないですよね。空調衛生って「建物に命を吹き込む仕事」なんて言われたりもしますが、大きなやりがいのある仕事だと思います。

また、いまの現場はお客さんが居ながらの工事になるので、お客さん側から声をかけていただく機会も多いのですが、前回工事で施工したフロアでいま働いている方から「以前とガラッと内装も変わって、すごく快適な環境で仕事ができてるよ」と感謝の声をいただいたときはすごく嬉しかったですね。人々の生活を支えられているなとを実感できた瞬間でした。

「「出会えて良かった」と思える会社に絶対に出会える

――将来的な目標やキャリアは?

入社からずっと空調衛生の現場を担当してきましたが、もっとマルチに、何でもこなせる技術者になりたいと考えています。設備のことだけではなくて、建築も電気も土木も、すべての分野に精通した人材になって、ゆくゆくは私と同じように未経験で建設業界に飛び込む方々のサポートもできたら嬉しいですね。

――未経験で建設業界へ挑戦しようと考えている方にメッセージをお願いします。

どの会社に入るかだったり、そもそも社会人になることへの不安というものはどうしても拭いきれないと思うんですが、こうした不安は無理に解消する必要はないと思います。むしろ、不安を抱えて社会人になったほうが、働いていて楽しいなと思える瞬間を見つけられたとき、その喜びは不安の分だけ大きくなるのではないでしょうか。

皆さんも「出会えて良かった」と思える会社に絶対に出会えるので、前向きに明るく頑張ってほしいですね。

小川華さんプロフィール

大学で社会福祉を専攻したのち、新卒でウィルオブ・コンストラクションへ入社。入社後からは都内のオフィスビルで空調衛生工事に携わる。

小川華さんのStoryはこれからも続きます。
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チャンスメイキングストーリーとは

株式会社ウィルオブ・コンストラクションでは、
これまで多くの建設技術者の方々の転職活動をサポートしてきました。
当社を通じて転職に成功された方々の事例の一部をご紹介します。

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