2024/04/26

「仮囲いの中を見てみたい」という好奇心だけで建設業界に飛び込んでみた Chance Making Story #13  中島楓香さんのStory

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「そういえば、工事現場の仮囲いの中ってどうなっているんだろう」

コロナ禍で採用市場が混乱する中、改めて自分のやりたいことは何だろうかと自問したとき、ふと真っ白な塀が頭に思い浮かんだ。建設業とは無縁で知識もなかったが、幼いころから好奇心にしたがって生きてきた中島楓香さんは、やらずに後悔するよりは「とりあえずやってみよう」と急転直下、現場監督となる道を選んだ。

「自分の感性には絶対の自信を持っていい。自分の興味や関心を大事にしてほしい」と話す中島さんは、挑戦することを恐れない。

人生は有限、今しかできないことがしたかった

――どうして建設業界を選んだんですか?

大学は法学部で、建築とは全然関係のないことを専攻していたんです。就活でも観光業界をメインに探していたんですけど、ちょうどコロナ禍で採用枠がほとんどなくなっちゃって。ただ、オンラインでの説明会も増えて色んな業種のお話を聞ける機会も増えたので、「自分が本当にしたいことって何なのかな?」って改めて考えてみたんですよ。その中で、若いうちにしかできない仕事がしたいというのと、たくさんの人と関わってその方々の記憶に残る仕事がしたいという軸がはっきりしたんですね。

じゃあ、この軸で働ける仕事は何があるかなって考えたときに、私自身高いところが好きで、旅行へ行くにも景色がきれいなところが好きだったり観覧車に乗るのが好きだったりしたのと(笑)、あとは家の近くでやっていた工事の仮囲いの中ってどうなっているんだろ?って思ったことがきっかけで、建築関係に興味を持つようになったんです。

それからはまず不動産業界を中心に受けて、事務職とか営業職とか一とおり内定をいただいて、建設業界では唯一ウィルオブ・コンストラクションだけを受けて、内定ももらいました。いくつか内定をいただいた中でどの会社を選ぼうかと考えたときに、先ほどお話した「若いうちにしかできない仕事がしたい」という軸と、ウィルオブ・コンストラクションの人事の方がすごく楽しそうに話していたこと、いったんとりあえず「やってみようかな」と思って建設業界を選びました。

まだまだ建設業界に若い女性は多くないので、職人さんからも「何で建設業界を選んだの?」ってよく聞かれるんですけど、今みたいな話をしたら「そんな理由で!?」ってすごく驚かれますね(笑)。好奇心だけ?って。

でも、「これやってみない?」って言われたことに対して、やらずに後悔したくないって思いが強くて。人生って有限なので、今しかできない仕事ってあると思うんですよね。たとえば、自分が結婚したりしたあとに、初めて建設業界で働きはじめるっていうのは難しいと思うので。今は何もしがらみもないですし、体力もあるので、今だから挑戦できる仕事っていうのは自分の中で大事にしています。

――いまはどんな仕事を担当しているんですか?

改修工事の部隊にいて、検査の結果をもとに改修プランをお客様にご提案して工事を進めていくのが主な業務の流れになります。いまは工場の改修工事の現場に常駐しているんですが、これまでは現場を転々とすることが多かったですね。ゴルフ場だったり病院だったり学校だったり…。ヘルプで短期間行ったものも含めると、8現場目です。

任せられたら、「とりあえずやってみようかな」

――働いてみてどうですか?

しんどいことも多いですね。覚えることがたくさんあって、最初はその言葉が何を指しているのかも分からなかったですし。あとはお客様がいながらの工事で、工事中にお客様からのご要望をいただくことも多いので、それをどのように職人さんに伝えるかに神経も使います。工程上は当日中に完了しておかなければならないものでも、お客様にとっては都合が悪いこともあるので、最適解を見つけ出すのが難しくて。工程が遅れるとどのような弊害があるのか、少しでも先回りして考えることが大変だったり。ほかにも、何をするにも申請書が必要で、仮置き一つとっても申請しなきゃいけなかったり。

でもモノづくりの過程を見ていくことはすごく楽しいですし、いまの現場はやりたいことをやりたいようにやらせてもらっているのはすごくありがたいですね。自分の知らない世界を知りたいと感じたことがこの仕事を始めたきっかけでもあるので。いろんな仕事をお願いされますし、中には分からないこともありますけど、仕事を任せる相手って誰でもいいということではないじゃないですか。お願いされるってことは「この人なら任せても大丈夫」だと思われているからだと思うんで、そう思うと「やってみようかな」ってやる気も出ますし、調べながらでもできることが増えていく瞬間というのは楽しくて、やっててよかったなって思えます。

それになにより、周りの方には恵まれてきたんです。優しくて、よくしてくださる方ばかりなんで。職人さんからお菓子もらったり、現場も和気あいあいとした雰囲気です。大変だなって思う瞬間はたくさんあるんですけど、一人で頑張っているわけではないので、私ができなくても周りが助けてくれますし、互いに協力し合える環境なのは素敵だなって感じています。

女性目線を現場に還元したい

――これからなりたい姿はありますか?

女性目線というのは現場に必要だと思うんです。働きながら「こういうところが窮屈だな」とか「働きづらいな」と感じたことを、しっかりと現場や業界に還元していける人間になりたいと思っていますし、自身の経験をもとに私のように建設業界に興味を持った方の背中を支えられる人間になりたいなと思っています。

業務面では、まだお客様や職人さんから質問をもらったときに「私は○○だと思うんですが、念のため確認してから折り返しご連絡します」とお話しているんです。もちろん間違った発言をして手戻りが発生することのほうがよくないのですが、今後は勉強して知識を増やしていって、正しい情報を自分の口から伝えられるようにな技術者になりたいと考えています。

――最後に、建設業界に興味を持っている人にメッセージをお願いします。

「最終的に決めるのは自分」という話をよく聞くと思うんですけど、私自身も本当にそのとおりだと思っていて。興味を持てた、やりたいなと思えた感性には絶対の自信を持っていいと思っています。なので、自分の気持ちにしたがって、後悔をしない選択をしてほしいなと思います。

あとは、その仕事や業界に対して興味を持てるかが大事だと思っていて、興味があることに関しては自ら進んで調べたり、勉強することができますし、そのほうが身につくのも早いなと私自身感じているので、自分の中の興味や関心というものは大事にしてほしいですね。

中島楓香さんプロフィール

大学を卒業後、新卒でウィルオブ・コンストラクションへ入社。大規模改修工事現場を中心に、入社後から複数現場を経験。

中島楓香さんのStoryはこれからも続きます。
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