「現場を残業させない。だから私も残業しない」現場監督を“後方支援”するのは二児の母 Chance Making Story #32 秀島麗花さんのStory
現場監督が現場管理に集中できるよう、バックオフィスから図面や書類作成をサポートする。それが秀島麗花さんの役割だ。
「現場の残業を減らすために、それを支える私が残業しては本末転倒」。そう語る秀島さんは二児の母でもある。自らも定時退社を貫き、仕事と育児を両立させながらしなやかなキャリアを歩んでいる。
現場監督を”後方支援”
――現在のお仕事内容について教えてください
施工管理ではなく、現場監督さんたちをバックオフィスから支援する業務をしています。具体的には、安全教育資料の作成、データ入力、CADを使った図面修正、あとは官公庁へ提出する電子納品資料の作成などで、イメージ的には現場監督さんの”後方支援”です。
――仕事をする上で、一番大切にしていることは何ですか?
“残業をしない”ことです。いまの業務は”現場の残業時間を減らすため”のものなのに、それを支える私自身が残業をしていては本末転倒じゃないですか。だから「現場を残業させない。だから私も残業しない」と心に決めています。そのために「ここはもっと早く作業できないか」と改善を繰り返したりして、効率的に進めることを意識しています。
――以前は全く違うお仕事をされていたそうですね。
はい。前職はホームセンターで6年ほど働いていました。当時、子どもが1人いたんですが、シフト制で土日休みが取れなかったんです。「このままでは小学校に上がったときに困るな」と思い、転職することにしました。
――なぜ建設業を選んだのですか?
業界は絞っていなかったのですが、接客業やサービス業は土日に休めないので除外して、とにかく「未経験OK」で探しました。 建設業に興味を持ったのは、給料が良いイメージがあったのと、求人票を見ると「意外と休めるのかな?」と思ったので。もちろん「休めない」「きつい」というイメージもあったんですけど、ちょうど業界全体で残業規制などが言われている時期だったので、希望的観測も含めて「良くなるだろう」と思って入りました。
――未経験からのスタートで、戸惑いはありませんでしたか?
建築と土木の違いも分からない状態でしたが、CADも使い方は入社してから覚えましたし、WordやExcelができればなんとかなりました。 ただ、大変なこともありましたね。一度、「鉄筋の数を拾って」と言われて、図面を見て1個1個数えたときは本当に大変でしたね(笑)。間違えたら終わりなので。あと、業界全体でDXと言いつつも手書きのサインが必要だったりで、まだまだアナログ作業は残っているなと感じています。
家に着いたらまずは子どもに”ハグ”
――仕事と育児の両立について、心がけていることはありますか?
バリバリ働きたい気持ちがある一方で、家族との時間も大切にしたいので、どちらかではなく自分のやりたいことを諦めずにやろうと思っています。なので、仕事中は仕事に集中して「残業はしない」と心に決めてます。そして家に帰って育児に入るときは、まず子どもに「ハグ」するんです。そこで気持ちを切り替えています。
――キャリアについてはどう考えていますか?
未経験からこの業界に入ったので、資格は積極的に取ろうと考えていて、これまで1級土木施工管理技士補や第二種電気工事士などを取得してきました。今年は技術士を受験して、3月には建設業経理士も受ける予定です。技術的な知識も身に付けていければ、技術提案や計画のサポートができるようになって、私の市場価値も上がるのかなと思っているので。とはいえ、まとまった時間はなかなかないので、勉強するときは「1時間なら1時間」と決めて、集中して質を高めるようにしています。
――最後に、今後の目標を教えてください。
将来の明確なキャリアプランはまだ模索中ですが、こうやって資格を取ったり、目の前の目標に向かって進むこと自体が今はとても楽しいです。 自分のやりたいことを目標にすると、大変な毎日でも楽しく頑張れるんじゃないかなと思います。仕事も家庭も、どちらも頑張っていきたいです。
秀島麗花さんプロフィール
ホームセンターでの勤務を経て、2023年にウィルオブ・コンストラクションに中途入社。現場監督が抱える膨大な書類業務の作成支援などを担当する。
チャンスメイキングストーリーとは
株式会社ウィルオブ・コンストラクションでは、
これまで多くの建設技術者の方々の転職活動をサポートしてきました。
当社を通じて転職に成功された方々の事例の一部をご紹介します。
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