2025/03/31

「10年待ってたよ」地元住民の言葉を胸に、駅のバリアフリー化に挑む Chance Making Story #28  堀内亮佑さんのStory

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駅のバリアフリー化を推進

――入社した経緯は?

最初はエージェント経由で選考に参加しました。ただ、正直なところ、最初から志望度高く選考を進めていたわけではありませんでした。その時点で小売業界などいくつかの会社から内定をいただいてはいたんですが、どうにも決めきれなくて、すごく迷っていたんです。そんなときにウィルオブ・コンストラクションの選考が進んでいって、最終選考で自分を勇気づけてくれる言葉をいただいて、そんな社風や人の良さに惹かれて入社を決めましたね。

――不安はなかったですか?

いや、すごく不安でしたよ。とくに入社前の1月から3月にかけては本当に不安でした。

前年の4月に内定をいただいて、その時点ではちょっと浮かれていたところもあったんですけど、いざ入社が差し迫ってくると「本当にここで良かったのかな?」と考えることもありました。

――今はどんな現場で働いているんですか?

私鉄の駅の大規模改良工事です。いまの駅舎にはエレベーターやエスカレーターが設置されていないので、駅舎や駅ビルを新築してバリアフリー整備をしつつ、歩道橋なども新設します。

現在は新築の駅舎の鉄骨建方をしていて、これから屋根葺きなどをする段階です。竣工まであと5年以上掛かる予定です。

――不安から始まってちょうど1年が経ちましたが、建設業界で働いてみてどうですか?

鉄道工事という特徴上、夜勤もあるので大変だなと感じるときも多々あるんですけど、先輩や上司にも助けられながら、すごくやりがいを感じながら働けています。

だんだんと形になっていく過程を見ていると、自分もそこに携われているという実感も湧きますし、ちょっとした仮設工事ではありますが、自分で書いた図面を鳶さんに渡して、でき上がったときには、「自分でもちゃんとしたものが造れるようになったんだな」と嬉しくなりますね。今でも鉄骨が建っている様子を見るだけで感動するので、完成したらものすごい達成感があるだろうなと思います。

拾い忘れで職人激怒

――一番キツかったときはいつですか?

職人さんに怒られたときですね。仮設喫煙所の設置と仮設トイレに配管を通すためのステージを組むときに、先輩から図面を渡されて「これのとおりに数量を拾ってみて」と任せていただいて、先輩と確認しながら数を拾って、職人さんにお願いしたんですよ。でも、拾い忘れがあって…。職人さんから携帯電話で呼び出されて「このままだと組めないじゃん!」とめちゃくちゃ怒られました。あのときは仕事をしていて一番へこみましたね。

最初は「先輩と一緒に確認したのに…」って人のせいにしたくなる気持ちもあったんですが、職人さんから「現場には参考にできるものがたくさんあるんだから、自分自身で勉強できる余地はあっただろう。作業が止まってしまったら、お金もムダになっちゃうでしょ」という話もいただいて。まったくそのとおりだなと反省しました。それからは現場のことをより注意深く見るようになりましたし、細かいところまで気を付けるきっかけになりましたね。

――素敵な心掛けですね。

働いていると「どうしてこの業界に入ってきたの?」と現場で聞かれることもあるんですよ。「就活、間違えたな」と言われたこともありました。悪意を持って言っているわけではないとは思いますが、自分はこの仕事にやりがいを感じていますし、竣行まであと5年以上ありますが、最後まで携わって完成させる覚悟と決意を持って働いているので。未経験かつ文系出身だからこそ、それを理由に仕事ができないなと周りから思われたくはないですし、認めてもらうために頑張ってますね。

「10年待ってたよ」

――働いていてよかったなと思った瞬間はありますか?

ゲートで搬入車両を待っているときに、地元の方に声を掛けていただいたんですよ。「駅舎のバリアフリー化を10年待っていたから、すごく嬉しいよ。頑張ってね」って。

足の悪い方の中には、わざわざ歩いて少し遠い隣駅を利用している方も多いそうなんです。なので、地元の方々はこのバリアフリー化を心待ちにしていたそうで。地元の方からの期待を直接聞いて、より一層頑張ろうと思いましたね。

――先の長い工事ですが、これからの目標は?

まだまだ現場経験が浅いので、明確なビジョンは描けていないんですが、まずは1級建築施工管理技士に合格したいですね。受検資格の”実務経験5年以上”は今の現場の工期中に積むことができるので。

日々の業務では、まだ入っている業者も少ないので担当工事は割り振られていないんですが、駅ビルの建設が始まる段階には自分の担当工事も出てくると思うので、そのときに自分の指揮でしっかりと現場を回せるように成長していきたいです。

――建設業界を志している後輩たちにアドバイスをお願いします。

楽な仕事ではないよ、ということを第一に伝えたいですね。まだまだ業界として働きやすい環境が整備されているとは言えませんし、辞めてしまった方も見てきました。現場ごとに”当たり外れ”があるというのも事実だと思います。

それでも、ちゃんと”覚悟”を持って働くことができるのなら、大きなやりがいと楽しさを感じられる仕事だと思います。”めげない心”を大切にしてほしいですね。

堀内亮佑さんプロフィール

大学を卒業後、新卒でウィルオブ・コンストラクションへ入社。JVによる駅の改良工事現場の施工管理として従事。

堀内亮佑さんのStoryはこれからも続きます。
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