思ったとおりにいかなくても"人生、何とかなる" Chance Making Story #24 山本大暉さんのStory
消防官志望からデータセンターの技術者に
――ウィルオブ・コンストラクションに入社したきっかけは?
大学3年生から消防官を目指していました。消防官の活動を大学の近くで見る機会があって、すごくカッコよかったんです。それから公務員試験の勉強を始めて、地域の消防団にも入りました。すでに民間企業の就活も始まっていましたが、あくまで消防官一本でしたね。
結果的に公務員試験には不合格だったのですが、その場合のことも考えて、就職エージェントさんに相談はしていました。12月まで試験結果が分からないので、12月まで内定を待ってくれるところが第一条件で、そのときウィルオブ・コンストラクションを紹介してもらったのがきっかけです。それ以外に業種や職種の希望はなかったというのが正直なところです。
ただ、根本から人々の生活を支えてる仕事がいいなとは考えていました。僕自身、消防官の消火隊よりも、消防車を運転したりクレーンやポンプ操作をする機関員になりたかったんですよ。レスキュー隊の練習を見たときに、さっそうと登場する姿もカッコよかったんですけど、それと同時に運転手がいなかったらレスキュー隊も活動できないよなと思って。その部分では、建設業界は通じるところがあったと思います。
――いまはどういう仕事をしているんですか?
データセンターと呼ばれる、企業などのサーバーやネットワーク機器を集中管理している施設で、建築設備の機能試験を担当しています。この試験は、第三者機関に立ち会ってもらった上で、設備個々の機能の査閲をするもので、僕はゼネコン側の担当として試験に立ち会っています。
試験にはレベル1からレベル5まであって、レベル1が工場検査、レベル2が設置据え付けと受電検査、レベル3が単体試験、レベル4が僕が主に担当している機能試験で、具体的にはヒューズが入れ替わるか、インターロックが掛かるか、ビルディングマネジメントシステムと設備が連動しているかなどの検査が業務内容になります。レベル5は統合連動試験で、機械設備と電気設備が連動しているか確認します。
入社当時は「たった一人で英語圏に放り込まれた感覚」
――働いていて大変なときはありますか?
現場って情報戦じゃないですか。新鮮な情報を持っているか、それを共有できるかが技術者、現場監督としての価値だと思うんです。だけど、まだ基本的な知識が身についていない時期は話についていけずに、得た情報を使える情報として扱えていませんでした。話についていけないと話しかけてもらえなくなって、情報も得られなくなって、何もできなくなる。そんな負のループに陥ったときが一番つらかったですね。例えるなら、たった一人で英語圏に放り込まれたような。飛び交っている言葉がまったく分からない状態でした。
――やりがいを感じる瞬間は?
たとえば、データセンターの重要な機器が置いてある部屋があるのですが、機械熱でその室内温度が上がるんですね。夏場は特に高い温度になり、この熱を除去するためにエアハンドリングユニットを使用します。しかし冷やそうとすればするほど空気を送り出しすぎてしまって部屋の圧力もどんどん上がってしまい、壁の耐久度を超えることや、非常事態モードに入ることがあります。そこで、”現在の室内の圧力が○○Paで、室温が○○℃”というのをモニタリングします。湿度や室内温度の偏りも観察し、事前に問題を予測して指示を出し試験を実施できたときは、自分も少しずつ仕事が理解できてきたんだなと感じます。
――今後の目標は?
まずは、管工事と電気工事の2級施工管理技士に合格することです。あと、僕の上司の方々は、どんなに忙しくても嫌な顔ひとつせずに分かりやすくかみ砕いて教えてくださったり、問題が起きてもすぐに対処してくださる安心感があって、人柄の面でも仕事の実行力でも尊敬しているんです。僕も上司の皆さんのような人間になりたいですね。
――後輩たちにメッセージをお願いします。
仮に自分の思ったとおりにいかなかったとしても、“何とかなる”と伝えたいです。僕も消防官一本で志していた中で落ちてしまいました。それでも今こうやって楽しく仕事をさせていただいてますし、素敵な方々と出会う機会を得ることができました。うまくいかなかったとき、短期的に考えれば落ち込むこともあるかもしれません。でも、長期的に考えるようにすることで悲観しすぎないでほしいですね。
あと、よく言われることだとは思いますが、働くうえではやはりコミュニケーションが大事だと思います。僕はコミュニケーションの基準を“ご飯に連れて行ってもらえる”くらいの関係性を構築することだと考えています。自ら積極的に声を掛ける、大きな声で挨拶をするといった基本的なことを大事にしてください。現場はコミュニケーション能力があれば、いざというときに助けてもらえます。
山本大暉さんプロフィール
大学を卒業後、新卒でウィルオブ・コンストラクションに入社。データセンターで機器設備の検査業務を担当する。
チャンスメイキングストーリーとは
株式会社ウィルオブ・コンストラクションでは、
これまで多くの建設技術者の方々の転職活動をサポートしてきました。
当社を通じて転職に成功された方々の事例の一部をご紹介します。
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