2024/08/21

「すぐに転職するつもりだった」けど、「施工管理の楽しさに気づけた」 Chance Making Story #18  瀬名波祥平さんのStory

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外壁改修工事の現場監督として働く瀬名波祥平さんは、学生時代には海外への留学を経験を通して、国際関係の仕事への就職を目指していた。

しかし、新型コロナウイルスの流行が就活を直撃し、企業の国際業務の求人が軒並みストップ。スカウトメールを機にウィルオブ・コンストラクションに入社したものの、「この仕事は俺がやりたかったことじゃない」と、入社当時は常に“転職”という二文字が頭を離れなかった。

だが、現場経験を重ねるにつれ、自身の裁量も大きくなり、多くのヒトとカネを動かすことができる施工管理という仕事のやりがいの本質に気づき、今では都内の大規模案件の外壁改修工事の現場責任者として、「災害ゼロ」の現場運営に心血を注いでいる。

「就活、間違えたかな?」

――ウィルオブ・コンストラクションに入社した経緯は?

就職情報サイト経由でスカウトメールが届いたことが、ウィルオブ・コンストラクションを知ったきっかけです。大学では国際系を専攻していて、3年生のときにはインドネシアへ1年間留学したのですが、その間に住んでいた寮は、造りはきれいでも、雨漏りなどの欠陥がとても多かったんです。

そのときは「こんなこと、日本ではありえないな」と思っていたのですが、帰国して日本の住宅事情を調べてみると、日本にも欠陥住宅の問題があることを知ったんです。こうした経験から少しずつ建設業界に興味を持っていましたね。

――建設業界で働いてみてどうでしたか?

入社して最初の現場は、都内のテナントビルの外壁改修工事でした。全面足場を組んで、外壁のシールや塗装の更新、屋上の防水工事などを担当しました。

入社後の研修が終わって、5月から現場に入ったのですが、すぐに「これは俺がやりたかったことじゃない。就活、間違えたかな?」と思うようになりました。夏に差し掛かる時期で、外壁工事という環境もあって非常に暑かったですし、雑務も多かったので。就活がコロナ禍と重なったこともあって、志望していた国際関係の仕事に就けなかったという悔いが自分の中に残っていたことも大きかったですね。

なので、当時はいつでも辞められるような心持ちでいました。配属先の就業環境が良かったので続けることができましたが、少しでも環境が悪かったらすぐに転職していたと思います。

――仕事に対して前向きになれたきっかけは?

次の現場も外壁工事だったんですが、そこで最初の現場での経験を応用できているな、仕事ができているな、という成長実感があったんです。ここでメンタルが上向きましたね。

その後は内装工事の現場をはさんで、初めての一人現場を任せていただいたんですが、ここからより仕事が楽しくなってきました。この現場はレンガ調の構造物の調査で、内容としては職人さんが外壁が剥落している箇所などをロープアクセス工法で目視と触診で確認していくものでした。危険な作業ですし、落下物の対策にも気を遣う案件だったのですが、施工計画から任せてくれて、裁量も大きくなったので、施工管理という仕事に対するモチベーションが高まっていきましたね。

「出来高ばかりを見るな」

――仕事で大切にしていることは?

先輩から「きれいな現場は、災害も少ない。施工管理技士は工事の出来高ばかりを見るのではなく、災害を事前に防ぎ、安全な現場をつくることも僕たちの仕事なんだよ」と教えていただいて、それから現場の整頓や安全にはとくに意識を向けるようにしています。

――具体的にはどのような取組みを?

今年の3月半ば頃から担当した外壁改修工事では、僕が現場責任者として現場に常駐することとなったんですが、「災害ゼロ」を目標に掲げて取り組みました。足場架設では、当初の予定では足場の搬入にあたって警備員を1名手配していたのですが、いざ搬入をしてみると多くの危険があったので、足場材の搬入日がある日は警備員を2名に増やして、第三者への適切な声掛けと誘導を警備員に指示しました。そして、足場仮設中は、鳶さんが親綱を張っているか、親綱などに安全帯をかけているかなど、目を光らせ、ときには指導しながら現場を見ていました。

無事に足場が架かり、足場上での作業が始まったあとは、職人さんが足場上に持ち込む工具などに落下防止対策がされているかをチェックして、落下防止対策がされていない工具などは持ち込ませず、落下防止対策をするように促しました。

また、僕自身も頻繁に足場の点検を行うようにして、頭をぶつけやすい場所にはクッション材を取り付けたり、安全帯使用を促すように足場上に看板を作成して取り付けました。


――安全な現場をつくるために意識していることはありますか?

協力会社・職人さんとの関わり方ですね。現場内の危険個所って、僕が気付いていなくても、職人さんが気付いているところもあるんです。なので「この工事で災害ゼロを目指しています」ということを職人さんたちに事前に伝えたうえで、常に「危ないところとかなかったですか?」とか「こうしてほしいところってありますか?」と聞くようにしています。

そうすると「ここちょっと頭ぶつけやすいんだよね」とか「ここは足場と外壁が広いから危ないんだよね」といろいろな気付きを職人さんから上げてくれるようになりました。こうした意見を現場内で共有したり、意見をもとに安全看板を設置することで、災害の事前防止につながっていくと思います。

人を“動かす”立場になれることが施工管理の魅力

――仕事のやりがいは?

僕もまだ3年目ですが、施工管理って現場の中で権限を持って人を動かす立場なんですよ。どれだけの人を動かして、お金を生み出せるか。限られた予算の中で、どれだけいいモノを造れるか。これが施工管理のやりがいでもあるし、建設業界にかかわらず、ビジネスマンとしてのやりがいでもあると思うんです。

入社したばかりのときは“動かされる”立場だったのが、経験を積んで人を“動かす”立場になっていく。これが施工管理の楽しいところだと思いますね。

――後輩たちに向けてメッセージをお願いします。

僕自身も雑務をしているときに「こんなことをやるために、社会人になったんじゃない」と思うこともありました。でも、いまは率先垂範で自らすすんで動くようになって、すると僕がやらなくても職人さんたちがやってくれるようになって。それが現場のスタンダードになって、結果として災害のない現場をつくることができました。いま振り返ると、「こんなこと」と思っていた仕事も、意味のあることだったんだと思っています。

どんな仕事でも「やりたくないな」「自分に合わないな」と思うことがあるかもしれません。でも、そうしたものの中にちゃんと意義を見出すこと、やりがいを見つけることで、仕事に向き合うマインドも変わると思います。

瀬名波祥平さんプロフィール

大学を卒業後、新卒でウィルオブ・コンストラクションに入社。都内の大規模な外壁改修工事現場で活躍している。

瀬名波祥平さんのStoryはこれからも続きます。
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チャンスメイキングストーリーとは

株式会社ウィルオブ・コンストラクションでは、
これまで多くの建設技術者の方々の転職活動をサポートしてきました。
当社を通じて転職に成功された方々の事例の一部をご紹介します。

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