2024/08/02

「水球で日本一」を目指すドボジョ Chance Making Story #17  森下真帆さんのStory

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道路工事の現場監督として働く森下真帆さんは、水球選手として大学時代は全国3位の実績を残し、現在もクラブチームでプレーを続けている。

仕事と競技の両立は決して楽ではないが、施工管理技士としての独り立ちと、水球での日本一を夢見る。

――水球をはじめたきっかけは?

小学生のときに兄の影響でスイミングスクールに入って、そこで水球という競技を知ってはじめました。地元の高知には水球部がなかったので、競技自体はクラブチームでずっと続けてきました。

東京の大学の水球部に入って、4年次はインカレと日本選手権でともに3位でした。

――熱心に部活に取り組む中で、就活はどう進めましたか?

教職過程も取っていて、6月に教育実習にも行っていたのですが、この時期ってとくに就活が活発になるタイミングじゃないですか。そこで教職やら部活やらで動けずに時間だけが過ぎていってしまって、10月の日本選手権が終わって部活を引退したタイミングからようやく就活をはじめたんです。

教員という仕事も考えたんですが、実習ですら本当に忙しかったですし、科目も保健体育で倍率がとくに高かったこともあり結局は諦めて、幅広く一般企業を見てみることにしました。

でも、どの企業もあまりピンとこない中で、エージェントの方にウィルオブ・コンストラクションを紹介してもらいました。皆さんポジティブで明るくて、社風が合いそうだったので入社を決めました。

建設業界は未知の世界でしたが、せっかくならまったく知らない業界がよかったですし、どんな仕事もやってみないと分からないので、不安はあまりなかったですね。

――現在はどんな仕事をしてますか?

配属先は道路工事会社で、いまは自衛隊基地で滑走路の舗装工事を担当しています。いまはアスファルトや砕石の撤去が終わったところで、これから埋まっている配管などを探査して撤去したあとに、新しい滑走路を造っていく予定になっています。

――大変なことは?

とにかく暑いです(笑)。アスファルトは表面温度が60度を超えるくらいまで上がるので、夏場は本当につらいですね。強い日焼け止めを塗ったりとか、たくさん水分補給をして対策しています。

あとは、道路工事って施工している途中に見たことのないものが埋設されていることもあるんです。発注者の方から渡された図面が30年前のものだったりすると、図面にない配管が出てきたりとか。こればかりは掘ってみないと分からないので、その場その場で判断するプレッシャーはありますね。

――やりがいは?

道路工事って建築と違って目に見えることって多くなくて、「ちょっと道路がきれいになったな」って感じるくらいだと思うんですけど、実際に自分で施工したところを車で走ったときに、すごく走りやすくなったなって実感できたときは、ちゃんと施工して良かったなって思いましたね。

――水球と仕事を両立するために気を付けていることは?

オンオフをしっかりと切り替えることですね。いまはクラブチームに所属していて、土日の練習が活動のメインなんですが、平日はガッツリ仕事をして、その代わり土日は絶対に仕事のことを考えないようにしています。仕事用のスマホは絶対に見ないですね(笑)。

――今後の目標は?

コツコツ実務経験を重ねていって、1級土木施工管理技士に合格すること、そして現場の方から頼られる人間になりたいです。

水球では日本一になることが目標です。社会人1年目の日本選手権では、自分の母校との3位決定戦に負けてしまって4位だったので、今年は優勝したいですね。まずは9月にある国体に向けて練習を頑張っていきます。

――建設業界に興味がある人に向けてアドバイスを。

10月に決まった私からは「焦っちゃだめだよ」って言いたいですね。周りを見ると、すでに就職先が決まっている人も多いと思うんですけど、それで焦って妥協してしまうと、あとあと後悔してしまうので、周りに合わせないで、自分のペースで、自分に合う会社や仕事を探してほしいなって思います。

森下真帆さんプロフィール

大学を卒業後、新卒でウィルオブ・コンストラクションに入社し、道路工事現場に配属。休日は水球のクラブチームに所属し、日本一を目指している。

森下真帆さんのStoryはこれからも続きます。
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