2004年3月、大東文化大学卒業。新卒で株式会社セントメディアに入社。
2011年、コールセンター事業部部長に就任。2015年、管理部部長兼戦略推進室室長に就任。2018年6月よりC4株式会社の取締役に就任。
2018年。私はウィルオブ・コンストラクションにジョインしました。この年を機に、ブロックチェーン技術が概念実証の段階から実用化・商用化へと動き出し、仮想通貨以外の幅広い分野への活用が加速したことで、世界中の産業構造が大きく変容しました。既にあらゆる産業でディスラプションが起き、既存の概念とまったく異なる未来を、世界は既に描き始めています。
こうした破壊的イノベーションと建設業界には高い親和性があります。世の中の常識が変わるとき、社会と密接にかかわる建設業界も大きく姿を変えるのです。逆説的に言うならば、ドラスティックに変化する時代の趨勢を見極めながら、「どんな未来を作りたいのか」を考え続けていかなければ、建設業界に携わる私たちは世の流れについていくことができません。
そして、この5年間、私は創り上げたい建設業界の未来を思案し続けてきました。そして出た答えが「既存の人材サービスの枠を超えた価値を創造し、建設業界の価値観・スタンダードを変える」ことでした。
その一つの手段が、私たちの主たる事業である”建設技術者派遣”において、個々のクライアント、建設現場に即したDX人材を育成していくことです。既にゼネコンを中心に、深海都市や月面基地といった規格外の構想が具体化し始めています。一方で、建設業界へのDXの浸透は芳しくありません。なぜ、国やゼネコン各社が叡知を結集しても、未だ現場にDXが浸透しないのか。これは、現場でシステムを運用するためのDX人材が、現場に圧倒的に足りていないことが大きな要因だと認識しています。
本気でDXに向き合ったら、どれだけ生産性が高まるか。それは誰もが理解しているはずです。私たちは、DXの活用に踏み切れない建設各社が求めるITスキルを擁した人材を、個々に育成・教育し、ウィルオブ・コンストラクションから各プロジェクトへと配属することで、建設現場へのDXの浸透を加速度的に推進することができると考えています。そして、その先に前述した海底都市や月面基地のような巨大で、夢のあるプロジェクトの実現や、建設産業の持続可能な発展に貢献できると信じています。
この未来の実現に向け、具体的に何をしていくべきか。第一に、私たちの事業領域を、「建設業界における人材領域」だと、定義し直すことです。今はあくまで人材サービス業界の中で、建設技術者の派遣・紹介に特化しているに過ぎません。しかし、これから本格化する人手不足に本気で解決していくためには、建設現場の生産性を高めていくためには、建設会社と同じ立場で、同じ歩みで、共に立ち向かっていく覚悟がなければ、建設業界の未来を語る資格がないと考えています。
そのためには、まずはウィルオブ・コンストラクションで働くすべての社員に”成長実感”を与えられる環境を創らなければなりません。とはいえ、何をもって自分の成長と捉えるのかは、人によって認識は様々です。発展途上国で生活インフラを整備することかもしれない。BIM/CIMの活用により現場の生産プロセスを変えることかもしれない。リモートワークによって結婚や出産後も現場に携わり続けることかもしれない。はたまた、外国籍の方が日本という国で建設技術を学ぶことかもしれない。
社員一人ひとりが自身のキャリアを自由自在に描き、能力を最大限に発揮できる世界を創り上げた先に、新たな価値観やスタンダードが生まれ、建設業界におけるムーンショットが実現すると確信しています。
私たちはこれからも、建設業界における人材分野のインフラとなり、働くすべての建設技術者たちがワクワクするような、魅力ある建設業界の創造に挑戦していきます。